ミゾラムからの手紙
[ HOME ]
2001 年 6 月10日  

横田から近況が届きました(内容を再構成しています)。


インターネット怒話

インド電電公社民営化に伴い5月3日から予告無しに突然サーバーが変わり、使えなくなりました。。

インターネットにつなぐと『このサーバーは閉鎖しました。詳細は電話****番へ』と言うメッセージの表示。しかしいくら電話しても話し中でつながらず、何日たってもつながらず詳細は分からぬまま。それもその筈、その電話番号は電話局の代表電話で、日頃から電話料金に対するクレームでいっぱいでつながらない番号とのこと。

仕方なく電話局に乗り込みました。すると、インターネットのクレームに来た人がぞろぞろいて、一人一人名前とインターネットアドレス、住所とインターネット利用開始時期を聞いて名簿を確認し、発送準備の出来ていた封筒(約500通の束から探し出して)を渡され、『サーバーが変わり、詳細はこの中に書いてある』と告げられたのでした。

サーバー変更の予告は地元英字紙に掲載したとのこと。しかし、ミゾラムの地元英字紙を読む人は限られていて、ミゾラム語がわからず、テレビも買えない、しかし英語は分かると言うインド本土からの出稼ぎ労働者しか読みません。

3新しいニュースはテレビで十分なので、英語の分かるミゾラム人には英字紙は2〜4日遅れで来るインド中央紙が読まれています。そんな意味のない新聞を読む人は、インターネット利用者にいるはずがありません。そして何よりも、そんな連絡ぐらいE-mailで知らせればいいだけの事。それをいちいち手書きで封筒に住所・名前を書いて郵便で出す準備をしているのです。しかも手紙に書いてあった日付が4月28日、クレームに行った日が5月8日。10日間も電話局に眠ったまま投函されていなかったのです。電話局にクレームに行った人だけに伝えられると言う手際の悪さに怒り心頭です。

しかしそれだけならまだ可愛いところがミゾラム。通知の通りに新しいアドレスに設定し直してつないだところ、インターネットにはつながるもののE-mailが使えず。しかし電話局に行く暇がなく(なにしろ電話局にクレームに行くだけで半日費やしてしまう)、仕方なくしばらくhotmail.comのアドレス(インターネットにつながれば使えるE-mail)を使っている次第です。

そしてまた10日ほど経って、E-mailが使えないことに再度クレームに行ったところ、

「指示どおりに設定しなおしたのにE-mailが使えないのだが」(横田)
「ログインだけ変わっただけだ。E-mailの設定の変更はまだだ」(電話局)

「この通り変更しろと書いてあるじゃないか」
「君はクレームに来たから通知をあげたんだ、この通知はまだ皆には出していないんだ」

「・・・・・・・・(4月28日付になっている手紙をまだ出していないのか)いつになったら新しいアドレスになるんだ?」
「わからない。」 

「友人にはどう知らせればいいんだ。」
「今は古いアドレスが使えるのでそれを使えばいい。」 

「それではこちらはどうしたら良いいか分からないではないか。」
「サーバー変更に伴い、迷惑をかけるかもしれないと、新聞に書いたはずだ」
「・・・・・・・・」と、結局埒があかない話になってしまいました。

まあ、インドだからしょうがないと、諦めたものの、民営化になって、ここミゾラムにも新しいプロバイダが出来たのですが、データ転送速度が以前より遅くなると言う酷さ。民営化になって新しく興した会社が中古の安い機材を使っているのです。

何が民営化だ!!!以前の国営のほうがずっと良かった!!!

日本では郵便事業も民営化になりそうですが、辺境地も都市部と同じサービスが受けられる事を切に願います。

小泉さん、頑張って!!!


横田仁志