ミゾラムからの手紙 |
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横田から近況が届きました(内容を再構成しています)。
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前回の手紙の中で皆様に誤解を与えてしまったことがありましたので、注釈を加えさせていただきます。
クリスマスの過ごし方として、川で洗濯・水遊びをしている写真をお送りしたため、皆様には暑い場所のように思われてしまったようです。
しかしここミゾラムは亜熱帯に属する山岳地帯で、標高は私の住んでいるところで海抜1000メートル。人々は鉛筆のように尖った山のてっぺんに町を作って暮らしています。最高気温は日中22〜23度で、最低気温は6〜7度、東京の晩秋の陽気でしょうか。それに対して川は海抜50メートル程です。気温は100メートル下がる度に0.6度上がっていきますから、川のあるところは日中30度近くなります。山岳地帯では標高により気温が全く違ってくるのです。狭い地域に様々な気候を持っていると言えます。また、ミゾラム州東部の山は更に標高が高くなり、霜が降りる地域、氷が張る地域もあります。それでも人々は山のてっぺんに暮らしています。「暖かい川沿いに住めばいいのにねえ」と思うのですが・・・
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先週はミャンマー国境に行ってきました。ビールの買い出しです。
ここ、ミゾラムは禁酒の州なので基本的にお酒が買えません。私は特別許可を持っているので州政府から買う事が出来ますが、ウィスキーのみです。闇でも出回っていますが、特にビールはかさばる事からなかなか手に入りません。
ミャンマー国境のミャンマー側には闇酒を手に入れるミゾラム人相手の酒屋が並んでいます。対するミゾラム側は酒に対しては防戦体制です。賄賂も飛び交いながら闇商人と政府の駆け引き、騙しあいが繰り広げられています。特別許可を頂いている私はなんと幸せな事か。ビールを買えただけで幸せを感じることが出来る、小さな喜びを大きく味わうって素晴らしい事じゃないですか?
ミャンマー側からの風景
訂正
ミャンマー国境に行ったのはビールの買出しが目的ではありません。
国境近くの町に有る園芸省試験農場でのキーウィフルーツの栽培指導です。今は冬季剪定の時期なので、枝の切り方を教えてきました。写真を添えます。キーウィフルーツの栽培指導
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インド西部グジャラート州で起こった地震に関連して心配していただき有難うございました。
私の住んでいるここミゾラムはインド最東端であり、このたびの地震の影響は全くありません。
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2月1日から15日頃までの予定でネパールに行きます。
山岳地帯の自然農業の勉強と資料集めが目的です。昨年秋に行く予定でしたが、引越荷物の到着が遅れたために行けなかったのです。ミゾラムの土壌の問題もずいぶん見えてきたので、いろいろと調べてきたいと思います。